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看護師も知っておきたい人工透析者の食事

看護師として、人工透析を行っている患者の食事については知っておきたいところです。
患者と関わる機会が多い看護師は、真っ先に状態を把握できる立場にあります。そのため、基本的な食事については確認しておくべきでしょう。

最初に確認しておきたいのが、水分コントロールについてです。
通常人工透析を始めると、尿が出なくなることがほとんどです。そのため、体に入ってくる水分と体から出ていく水分を計算する必要があります。
人工透析をしている人の目標体重は、水分がたまっていない状態の体重です。透析でもある程度除水が可能ですが、冬場は汗をかきにくく水分バランスを常に考えておかないと、一気に体重が増加してしまうこともあります。

具体的な食事注意点に関しては、大まかに次の通りです。
まず、乳製品を控えるようにします。ちくわやはんぺんなどの練り物も控えるようにします。小魚類も控えた方が良いです。
バランスの良い食事は基本中の基本ですが、人工透析をしている人の場合は摂取するエネルギー量を増やすのが基本です。炭水化物を多めに摂取したりなど、カロリーを意識した食事が大事です。
食事面の細かいところで気をつけたい点として、カリウムのコントロールが挙げられます。
カリウムは、バナナやメロンなどの果物類にも多く含まれる成分です。過剰に摂取しすぎると脱力感やしびれ、ひどいと不整脈など命にかかわる症状が出ることもあります。

このように看護師は患者と話す機会は多いので、体調管理面からも食事の内容を把握しておくべきでしょう。